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感染症と混合ワクチン

 

Dr.くまひげ動物病院ワクチン接種は、「狂犬病予防法」という法律で義務化されている「狂犬病」以外は任意ですが、とても恐ろしく、しかもワクチンでしか防げない感染症もあります。そのため、定期的なワクチン接種を、当院ではお勧めしています。

混合ワクチンの接種時期と回数

生まれて間もない子犬や子猫ちゃんの場合、第1回接種は、生後50日~60日を目安に、生後3ヶ月までの間に合計2回~3回接種します。その後は、1年に1回の追加接種を行うのが安心です。

混合ワクチンの種類

現在では多くの会社からそれぞれ数種類のワクチンが販売されています。当院では、ワンちゃん用に5種、8種混合ワクチンをご用意しています。犬ジステンパー感染症、犬アデノウイルス1型感染症、犬アデノウイルス2型感染症、犬パラインフルエンザ感染症、犬パルボウイルス感染症の5種類のウイルス感染症を予防するために5種混合ワクチンを、さらに水辺や山野を駆け回ったりドッグランに良く行く活動的なワンちゃんのために、レプトスピラ感染症3種を含む8種混合ワクチンをご用意しています。

また、ネコちゃん用に、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症のウイルス感染症を予防するために3種混合ワクチンを、屋外での活動もあるネコちゃんのために上記3種に加え、白血病も予防する4種混合ワクチンをご用意しています。さらに最近では、猫エイズワクチンもご用意しておりますので、お気軽に獣医師にご相談下さい。

犬パルボウイルス感染症

激しい下痢と嘔吐を起こし、食欲がなくなり衰弱していく「腸炎型」と、子犬で突然死を起こすこともある「心筋炎型」があります。感染犬の便中には大量のウイルスが排泄されます。感染力が強く、子犬にとって死亡率の高い恐ろしい感染症です。

犬ジステンパー

発熱、下痢、鼻炎、結膜炎、呼吸器症状、消化管症状、さらには神経症状を示すこともある大変恐ろしい感染症です。感染犬の鼻水、目ヤニ、尿などにウイルスが排泄されます。子犬にとって死亡率の高い恐ろしい感染症です。

犬パラインフルエンザ

ケンネルコフの原因の1つです。咳、鼻水などの風邪の様な呼吸器症状を示します。気温の変化やストレスで悪化します。子犬や高齢犬では、重症化して肺炎を起こして衰弱死する場合があります。感染犬の咳やくしゃみでウイルスをまき散らします。

犬アデノウイルス1型感染症

犬伝染性肝炎を発症して、肝臓だけでなく腎臓や眼が置かされる感染症です。食欲不振、結膜炎、発熱、嘔吐、下痢、腹痛、扁桃腺の腫れなどの症状を示します。感染犬の便、尿、唾液から経口感染します。子犬が突然死することもあります。回復しても、6~9ヶ月間尿中にウイルスを排泄し続けて感染源になります。

犬アデノウイルス2型感染症

これも、ケンネルコフの原因の1つです。咳、鼻水などの風邪の様な呼吸器症状を示し、伝染性喉頭気管炎を発症します。他のウイルスや細菌と混合感染することにより、重症化します。

犬レプトスピラ感染症

レプトスピラという細菌の感染で、食欲不振、嘔吐、歯肉の出血、血便、無尿、脱水などの症状を示します。胃腸、肝臓、腎臓などが障害されるヒトにも感染する「人畜共通感染症」です。保菌者であるネズミの尿によって水源や食物が汚染されている場所(水辺、山野など)での感染が考えられます。イクテロヘモラギー、カニコーラ、ヘブドマディスの3種が主な菌です。回復した感染犬の尿から長期間に渡り、細菌が排泄されるので要注意です。

混合ワクチンは毎年接種?3年に1度?

アメリカの論文でワクチン接種後のウイルス抗体価が3年間保持されるという報告がありました。これは、アメリカ国内での混合ワクチンの接種率が大変高く、しかも使用しているワクチンが日本国内のものと異なるため。単純に日本で3年に1度で良いという訳にはいきません。また、日本国内では、ドッグラン、ペットショップ、動物病院で遊んだり、トリミングしたり、ホテル預かりしたりする場合に、1年以内のワクチン接種を条件にしているところがほとんどです。ワクチンメーカーでも1年保証のワクチンを販売していることと合わせて、当院では、飼い主様とワンちゃんネコちゃんが不利益を被らないように、1年1回接種をお勧めしています。

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